こんにちは!
今回は親知らずの抜歯についてお話しします!
親知らずとは??
18歳〜20歳くらいに生えてくることが多く、前歯から数えて8番目に生えてくる歯です。
顎が小さくなった現代人には生えるスペースがなく、横や斜めに生えてくることがあります。
また、一番奥に生えてくるため歯ブラシが届きづらく、細菌が繁殖して腫れたり痛みが出ることも多いです。
親知らずは抜いたほうがいいか??
上下の親知らずがまっすぐ生えていて症状がない場合は抜く必要はありません。
親知らずを残しておくことで、他の歯を抜かなくてはならなくなった際に、
移植をしたり、ブリッジの土台や入れ歯の固定として使うこともできます。
しかし、磨けなくてむし歯ができたり、周囲の歯茎が腫れて痛くなった場合は
抜いた方が良い場合が多いです。
むし歯が進行してしまうと抜く際にボロボロになって抜くのが大変になり、
歯茎の腫れが親知らずの隣の歯まで進行してしまった場合は、周りの歯も抜かなければならなくなることもあります。
また、きちんと生えていない親知らずの場合は、年齢を重ねるごとに歯根膜と呼ばれる根の周りの膜が吸収されるため、抜くのが困難になってきます。
そのため、20代30代のうちに抜くのを勧めることもあります。
親知らずを抜く際のリスクや副作用
①上顎洞穿孔
上の親知らずの根っこが上顎洞と呼ばれる上顎に近接している場合、
歯を抜いた後、口腔内と上顎洞が繋がってしまうことがあります。
②顎の感覚の麻痺
下顎の中に埋まっている下顎管には血管と神経が通っています。
下の親知らずの根っこが下顎管に近接していると、抜歯後に神経麻痺が起こることがあります。
当院では、レントゲンで危険性がある場合には、CTを撮影して診査しております。
③痛みや腫れ
抜歯後3、4日から1週間ほど痛みや腫れが続く場合があります。
まれに、ドライソケットと呼ばれる抜歯後の骨が露出した状態が生じると、
傷の治癒に時間がかかり2週間ほど痛みが続くこともあります。
以上が親知らずの抜歯についてのご説明になります。
当院では、まずレントゲンを撮影して親知らずの状態を確認し、
必要であればCTを撮影してから抜歯を行います。
症状のある親知らずをそのままにしておくと、むし歯や歯周病、痛みのリスクが高くなるため、
早期の抜歯をおすすめしております。
また、抜歯のリスクが高く抜歯を行わない場合や、しっかり生えている親知らずでも、
汚れが溜まっていると歯茎が腫れたり痛みが出る原因となります。
その場合はクリーニングや磨き方の改善で良くなることもありますので、
親知らずに症状がある場合は我慢せず、歯科医院を受診しましょう^^
次回はおやつとむし歯の関係についてお話ししていきます!
上用賀おおたデンタルクリニック