こんにちは!
今回は歯周外科手術についてお話しします。
歯周外科手術は大きく分けて3種類あります。
①フラップ手術
②歯周組織再生療法
③歯周形成手術
その中でも今回はフラップ手術についてお話ししていきます。
《フラップ手術とは?》
歯周基本治療で取りきれなかった、深い歯周ポケットにある歯石を除去するための手術です。
歯周基本治療後に歯周ポケットが5mm以上あり、
歯石が残っている場合にはフラップ手術を検討します。
フラップ手術では、歯周ポケットが深いところでも実際に目で見て
歯石を除去することができるため、歯石を取り残すことがありません。
歯石を徹底的に除去することで、歯周病の進行を抑制させます。
手術時間:約1時間
手術費用:約5000円(保険適用)
《フラップ手術の流れ》
①歯周ポケットが深い部分に麻酔をしていきます。
②麻酔をした部分の歯茎を切開していきます。
③歯茎を開き歯の根を露出させます。
④専用の器具を使って歯石を取り除き、歯の根の表面を綺麗に清掃します。
⑤歯茎を戻して傷口を縫います。
⑥7〜10日後に糸を取ります。
⑦糸を取ってから3ヶ月後に歯茎の検査を行い、
その後は3〜4ヶ月に一度のメンテナンスで経過を見ていきます。
(PlanetDenalX より画像一部引用)
歯周病菌は深い歯周ポケットの中で繁殖するため、
歯周ポケットが浅くなると、歯周病は進行しづらくなります。
しかし、フラップ手術は歯石を徹底的に除去でき、歯周ポケットの数値は浅くなりますが、
手術後は歯茎が下がってしみやすくなるリスクもあります。
また、歯周病の進行を抑制することはできますが、歯周病で溶けた骨を元に戻すことはできません。
骨が溶けてしまっている場合には、骨を再生するための歯周組織再生療法を行います。
次回は歯周組織再生療法についてお話ししていきます^^
上用賀おおたデンタルクリニック